●ワクノソトの対象●
ワクノソトの対象は、大人に言われた事が「できない子」ではありません。
大人に言われた事を「納得もしないまましたくない子」です。
または、「納得しないまま”大人の言う事だからな”と聞いてきてあげたけど、疲れちゃったな、って子」。「怒られたくないから聞いてきたけど、もう無理」って子。
「納得をしないまま従いたくない!」という気持ちを持つ事は間違っていません。
その気持ちを持つ事が間違っていると言う方が、間違いなのです。「口答えするな!」「いいからしなさい」など
なぜ、納得できる理由もないまま従わないといけないのでしょう。
子育て常套句(子供に対して使われやすい言葉)に「とりあえず(いいから)しなさい」という言葉があります。
その「とりあえず」は、味をしめ、実は、何度もいつまでも続きます。
(「いいから」って、何がいい?あなたの気持ちはどうでもいい?)
違和感に耳を澄まし、自分の頭で考える暇のないまま「とりあえず」に付き合っていれば、「考える事をやめる」事に繋がります。結果、自分の気持ちを押し殺し従う事ばかり重なります。
押し殺した先に何があるか。
「考えない」癖です。
ワクノソトは命令も強制もしません。
「大人の言う事をそのままきく子」を、作りたくありません。
自分で考えて判断できる子に育って欲しい。
●負の連鎖●
上が「説明が面倒(きっと言ってもわからない)」という理由で(そもそも理由を知らないだけで)下にあきらめてもらって、成り立っている今の社会。
それはそのまま子供たちにシワヨセがいっています。私達世代(「いいからしなさい」と言われてきた世代)が、そうであるように。)
子供たちに動いてもらいたいなら(自分の頭で考える人になって欲しいなら)理由を伝えてあげましょう。
例えば、
片付け・三角食べ・もう覚えている漢字の書き取りなどなど
何のためにしてもらいたいのでしょう。
子供のためだけでなく、大人側(自分)の都合もあるはずです。
自分の願望を叶えてもらうのだったら、それ相応の説明は必要でしょう。
子供が納得できるような説明もしないまま、言う事を聞いてもらおうなんて、おかしな話です。(子供相手は疲れるから省きたくもなりますが、そこを省かない方が結果、楽です)
子供が「しない」と言うと「なんで?」と聞いて、自分が納得する答えでなければ、あらゆる手を使ってでもさせる。そのくせ、子供が「なんで?」と聞いてきて、自分が説明するの面倒な時は「いいからしなさい」で片付けようとしてしまうのは、そんな文化の中で育ったからではないでしょうか。
それが「おかしい」という事に子供の時は気付いていても、だんだん納得してなくてもそのまま言う事をきくようになる。「言っても無駄だ」(いざこざになるだけ)と。
だんだん「考えない事」に慣れてしまうんですね。
●命令しなきゃダメ?●
ワクノソトでは、子供に命令も強制もしません。
それは甘やかしではなく、「子供に沿うよう説明すれば」子供も理解できるからです。
子供だからと、バカにしません。
理解力と、人としての尊厳は別物です。
小さい子供にも人権はあります。何かして欲しいなら(それが必要だと判断したなら)丁寧にお願いします。
そして、当たり前ですが「理解したら→行動する」わけでもありません。
理解と行動は別物だからです。
「理解→行動」ではなく、
「理解→判断→行動」です。
子供にも考えがあり(当たり前ですが)判断の選択権は子供にもあります。
それが人として尊重する事です。もちろんこちらも同様に尊重してもらいたいので、どんな行動も許すわけではありません。
●「甘やかし」ではなく、体験から学んでもらいたいから●
自分を尊重される事で、人は相手も尊重できるようになっていきます。
力関係(命令)を使わず解決する方法を知って欲しいのです。
自分も他人も尊重できる(ハッピーにできる)人になって欲しい。
なので、ワクノソトでは命令も強制もしません。
だからといって、子供がやり放題ではありません。
むしろ押し付けられていれば、「力関係を利用し押し付ける」事を学びます。(それこそが『やり放題』)
子供だからとバカにせず(「いいからしなさい」と説明を省かず)&甘やかさずに関わります。
命令しなくても、話し合う事で解決はできます。(言い聞かせるのではなく、話し合う)
【力】ではなく【話し合い】で解決するための情報や理論・考え方をワクノソトでは伝えていきます。(もちろん一斉授業の”カリキュラム”ではなく子供たちそれぞれに合わせたペースで)
【力】ではなく【話し合い】
なんだか、妖怪ウォッチみたいな二択になりました。
(妖怪ウォッチは妖怪に【力づく】で離れてもらうか【話し合い】で友達になる事で解決する・・・と言っても、だいたい【力づく】を選ぶ。それでも選択肢があるだけ【解決する方法=力(○○パンチ等)】と教える他の子供向け番組や絵本より、ずっと先進的。)
●まとめ●
ワクノソトで学べる事は、教科だけではありません。
・納得もしないまま行動させられたくない子
・年齢・上下関係なく対等に話を聞いて欲しい子
・相手を尊重できる人を育ててあげたい親御さん
・子供と喧嘩したくない親御さん
などなど
ご興味のある方は、お気軽にご連絡下さい(^^)
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