やる気が起きない原因は、大きく分けて3つあります。
— フリースクール ワクノソト☆(福井県敦賀市) (@WakunosotoAltsc) June 26, 2018
1.リラックスできていない。
2.適切なゴールがない。
3.エフィカシーが足りない。
このどれかによって、対応は変わります。
フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
子供が学校に行かないと、どうしても学校の勉強のことが気になってしまうものです。
しかし、どうやったらやる気を引き出せるかを知っている人は多くありません。
そのため、むしろやる気を削いでしまっている人がほとんどです。
やる気が起きない原因は、大きく分けると3つあります。
1.リラックスができていない。
2.適切なゴールがない。
3.エフィカシーが足りない。
リラックスができていないと、勉強のやる気は生じません。
目の前のことに対応するのに、頭がいっぱいだからです。
緊張状態では長期的に物事を考えられません。
ですから、いますぐ役に立つわけではない勉強をしたいとは思えません。
心理的に不安定なときに、勉強をしたいとは思えないのです。
ですから、まずは心理的なリラックス状態を作るのは必須です。
イライラしている子供に勉強させるのは、不可能だと思ったほうがよいでしょう。
子供をリラックスさせるのが難しい場合は、カウンセリングなどが役立つことがあります。
心理的にリラックスしているのに勉強をしないとしたら、ゴール設定が不適切であるか、エフィカシ―が不足しています。毎日笑いながら過ごしていて、勉強をしていないなら、どちらかに該当する可能性が高いです。
ゴールには2つの条件があります。1つは「want to(~したい)」、もう1つは「現状の外」です。
つまり、「本人が達成したいことで、現状維持では達成できないこと」です。
このようなゴール設定がなされていなければ、やる気は起きません。
本人がやりたいと思うことだから、やる気が起きます。
また、現状維持では達成できないことだから、やる気が起きます。現状維持でも達成できることなら、現状維持をしようとするのが人間ですね。
子供が毎日ゲームばかりをしている場合、リラックス状態は保てているはずです。
ですから、ゴールが設定されているかどうかを確認するのがよいでしょう。
ただ、ゴールが適切に設定されていても、エフィカシー不足だとやる気は生じません。
エフィカシーとは「自己のゴール達成能力の自己評価」と定義されます。簡単に言えば、「自分ならゴール達成ができる」と思える確信度のことです。自分には達成できると思うからこそ、やる気が出るのです。
「自分ならゴールを達成できる」と本気で思っているほど、エフィカシーが高いと言えます。
勉強のやる気が起きない原因の8割は、このエフィカシー不足です。たとえば、「自分は頭が悪い」というような言葉が出るとしたら、間違いなくエフィカシーが不足しています。そして、もっとも解決に時間が掛かるのがこの「エフィカシー不足」であると言えます。
もし子供がエフィカシー不足であれば、コーチングを受けてみるとよいでしょう。エフィカシー不足はカウンセリングでは解決できないので、コーチングを受けるのが一番です。
まずはこの3つの原因のどれに該当するかを、チェックしてみてください。
そしてもし、上記3つのどれも問題がないなら、子供のゴールの中に勉強が入っていないと判断することになります。ただ、それは勉強が心理的盲点に入っている可能性もあるため、その場合には別の働きかけが必要となります。つまり、勉強の重要性を理解していない可能性もあるということです。
子供に勉強をしてほしいとき、多くの保護者が間違った対応をします。それは「勉強をしなさい」と言うことです。これは全く意味がありません。「心理的リアクタンス」というものを引き起こし、むしろ勉強のやる気を奪う行為です。
そのようなことをするよりも、子供のリラックス状態を確認し、ゴールを確認し、エフィカシーを確認しましょう。「困っていることない?」、「将来、なりたい職業はある?」と質問してみて、その時の反応を見てみてください。特に、この答えの言葉になっていない言葉(非言語)に注目しましょう。
そして、原因をみつけたら、1つ1つ対応をしていきましょう。私が家庭教師や塾講師をするときも、1つ1つ対応して行っています。原因を複雑に考える必要はありません。リラックスしていないか、ゴールが不適切か、エフィカシーが足りないかのどれかです。原因を複雑に考えたところで、解決できるわけでもありません。上記のようにシンプルに3つだけ注目して、それでも解決しないなら他の方法を考えればよいのです。
どうしても子供に勉強をしてほしい人は、上記の3つをぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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