ホームスクール(家庭学習)がうまくいくための方法

ホームスクール(家庭教育)をうまくいかせるために、やっておいたほうがよいことがあります。

今回はそれについて書いていきます。

【1】ゴール(夢・目標)があるから学習をする

最近まで我が家には「カゲちゃん」というペットがいました。

トカゲの「カゲちゃん」です。

近くの山で、妻と子が連れて帰ってきました。

正直、心の中で《なんでトカゲ!》と思いましたが、しぶしぶOKしました。

飼っていいとわかったあとの、妻と子の動きの早いこと。

世の中にトカゲの生態について詳しい人は、それほど多くはないはずです。

飼うにあたり、妻と子はどのような環境に住むか、何を食べるのかなど、一心不乱に調べていました。

間違いなく一般の人々よりは、トカゲに詳しい家族になったと思います。

ゴールがあるから、学習をします。

たとえ先生から「トカゲについて調べてきなさい」といわれても、同じことはしないでしょう。

学習をしてほしいなら、子供のゴール(夢・目標)を1ヶ月に1回ぐらいは尋ねましょう。

そして、それを実現するための方法を、一緒に調べてあげましょう。



【2】勉強を強制しても、あまり意味はない

私が家庭教師や塾講師をするとき、英語であれば60分で1つのユニットは終わります。たとえば、Unit3のpart1~4までの、単語、文法、英文読解、英作文の練習はすべて一通り終わります。

世の中にはこの1回の授業だけで、実力テストで9割以上を取る猛者もいます。ですから、授業の質も悪くはないといえるはずです。

それでも、大半の生徒は1回の授業だけでは足りません。3回、4回と繰り返してやっと点数になります。

強制されたことを、使えるようになるまでに時間が掛かりすぎます。

自分が好きで学習したことは、それを使えるようになるのは一瞬です。

もちろん、ただ放置するだけでは、子供は学習をはじめることはありません。

強制するのではなく、放置するのではなく、学習を勧誘するのです。

ゴールを確認し、あなたがその実現のための方法を一緒になって調べて、それを実現するためのサポートをします。

それがインターネット検索につながり、書籍につながります。

結果的に、学習につながります。



 【3】自己肯定感、自己効力感を高める

学習には失敗がつきものです。

そもそも、人間の脳は失敗駆動型だといわれます。予想外の出来事が生じたときに、それを記憶しようとする性質があります。

つまり、記憶は失敗によって作られます。学習するということは、失敗をすることと等しいのです。

「失敗はよいものだ」というのは正論ですが、自分の周囲の人間がそのように反応することは稀(まれ)です。失敗をしたときに「おしい!」、「ナイストライ!」と声をかけてもらったことが、どれだけあるでしょうか。現在でも失敗は、よくないものとして扱われています。テレビのバラエティ番組では、他人の失敗を取り上げて笑うのが今でも主流です。

失敗が起きたとき、周囲がネガティブな反応をするため、自己肯定感も、自己効力感も下がりやすくなります。

一方で、学習とは失敗することですから、失敗を多くできるようにする必要があります。

そのためにも自己肯定感、自己効力感を高めるような働きかけを行っていくべきです。

そのための言葉が2つあります。「さすが!」と「もっと」です。

少しでも前進が見られたら「さすが!」と肯定しましょう。失敗している中でも、何かしらの前進はあります。それを探して「さすが(あなたはすばらしい)」と肯定するのです。

その上で、満足してほしくないなら「もっとできる」と付け加えます。

「さすが」と「もっと」の2つがあるからこそ、向上をし続けられます。

向上をし続けるというのは、学習をし続けるということです。



【4】ゴールと高い自己肯定感・自己効力感が大事

ホームスクール(家庭学習)においては、学校での授業以上に「ゴール」と「自己肯定感・自己効力感」が大事となります。

ゴールがなければ、学習をする必要性が生まれません。

学習をする必要があるからこそ、学習をします。

学校の生徒には、形式上、学習をする理由があります。学校の先生に怒られないようにするためです。

しかし、家庭ではそのような理由はありません。

必要性を示すために、ゴールが必要となるのです。

しかし、ゴールがあっても、そのゴールは実現不可能だと思えば、やはり学習は行いません。

「私は賢い」、「私ならできる」と思えるからこそ、学習行動を起こせるのです。

そして、学習行動を続けるには、それらを維持できなければなりません。

そのためには「さすが」と「もっとできる」の2つの声がけが必要なのです。

家庭学習は教材を用意すれば成り立つものではありません。

保護者による適切な働きかけが必要となります。


自分が学校で受けてきた教育を、家庭に持ち込んではいけません。それは学校という特殊な教育機関での、集団教育だからこそ成り立つ手法です。

1対1や、1対数人の指導は、まったく別の効果的な方法があります。

今回お伝えした方法も、これまでの学校教育とは大きく異なるはずです。

今回の記事を参考にして、あなたの子供にあった指導方法を見つけてください。

カラフル ~ふ登校カフェ~(親の会) &ワクノソト☆ 福井県敦賀市

福井県敦賀市で活動する不登校の親の会(誰でも参加できるお話会など開催)&学校教育の枠(ワク)の外に出てみよう!福井県敦賀市にあるフリースクール『ワクノソト☆』のホームページです。ワクノソトは休校中です。

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