ホームスクールがうまくいくコーチング
— フリースクール ワクノソト☆(福井県敦賀市) (@WakunosotoAltsc) September 13, 2018
・子供と将来の夢・目標の話をする
・子供の夢・目標を支援する
・夢・目標の達成方法を、保護者が一緒に勉強する
・勉強を強制せず、放置もせず、提案・勧誘をする
・勉強したことを行動に移すサポートをする。
・「さすがだね」と「もっとできる」を言い続ける
ホームスクール(家庭教育)をうまくいかせるために、やっておいたほうがよいことがあります。
今回はそれについて書いていきます。
【1】ゴール(夢・目標)があるから学習をする
最近まで我が家には「カゲちゃん」というペットがいました。
トカゲの「カゲちゃん」です。
近くの山で、妻と子が連れて帰ってきました。
正直、心の中で《なんでトカゲ!》と思いましたが、しぶしぶOKしました。
飼っていいとわかったあとの、妻と子の動きの早いこと。
世の中にトカゲの生態について詳しい人は、それほど多くはないはずです。
飼うにあたり、妻と子はどのような環境に住むか、何を食べるのかなど、一心不乱に調べていました。
間違いなく一般の人々よりは、トカゲに詳しい家族になったと思います。
ゴールがあるから、学習をします。
たとえ先生から「トカゲについて調べてきなさい」といわれても、同じことはしないでしょう。
学習をしてほしいなら、子供のゴール(夢・目標)を1ヶ月に1回ぐらいは尋ねましょう。
そして、それを実現するための方法を、一緒に調べてあげましょう。
【2】勉強を強制しても、あまり意味はない
私が家庭教師や塾講師をするとき、英語であれば60分で1つのユニットは終わります。たとえば、Unit3のpart1~4までの、単語、文法、英文読解、英作文の練習はすべて一通り終わります。
世の中にはこの1回の授業だけで、実力テストで9割以上を取る猛者もいます。ですから、授業の質も悪くはないといえるはずです。
それでも、大半の生徒は1回の授業だけでは足りません。3回、4回と繰り返してやっと点数になります。
強制されたことを、使えるようになるまでに時間が掛かりすぎます。
自分が好きで学習したことは、それを使えるようになるのは一瞬です。
もちろん、ただ放置するだけでは、子供は学習をはじめることはありません。
強制するのではなく、放置するのではなく、学習を勧誘するのです。
ゴールを確認し、あなたがその実現のための方法を一緒になって調べて、それを実現するためのサポートをします。
それがインターネット検索につながり、書籍につながります。
結果的に、学習につながります。
【3】自己肯定感、自己効力感を高める
学習には失敗がつきものです。
そもそも、人間の脳は失敗駆動型だといわれます。予想外の出来事が生じたときに、それを記憶しようとする性質があります。
つまり、記憶は失敗によって作られます。学習するということは、失敗をすることと等しいのです。
「失敗はよいものだ」というのは正論ですが、自分の周囲の人間がそのように反応することは稀(まれ)です。失敗をしたときに「おしい!」、「ナイストライ!」と声をかけてもらったことが、どれだけあるでしょうか。現在でも失敗は、よくないものとして扱われています。テレビのバラエティ番組では、他人の失敗を取り上げて笑うのが今でも主流です。
失敗が起きたとき、周囲がネガティブな反応をするため、自己肯定感も、自己効力感も下がりやすくなります。
一方で、学習とは失敗することですから、失敗を多くできるようにする必要があります。
そのためにも自己肯定感、自己効力感を高めるような働きかけを行っていくべきです。
そのための言葉が2つあります。「さすが!」と「もっと」です。
少しでも前進が見られたら「さすが!」と肯定しましょう。失敗している中でも、何かしらの前進はあります。それを探して「さすが(あなたはすばらしい)」と肯定するのです。
その上で、満足してほしくないなら「もっとできる」と付け加えます。
「さすが」と「もっと」の2つがあるからこそ、向上をし続けられます。
向上をし続けるというのは、学習をし続けるということです。
【4】ゴールと高い自己肯定感・自己効力感が大事
ホームスクール(家庭学習)においては、学校での授業以上に「ゴール」と「自己肯定感・自己効力感」が大事となります。
ゴールがなければ、学習をする必要性が生まれません。
学習をする必要があるからこそ、学習をします。
学校の生徒には、形式上、学習をする理由があります。学校の先生に怒られないようにするためです。
しかし、家庭ではそのような理由はありません。
必要性を示すために、ゴールが必要となるのです。
しかし、ゴールがあっても、そのゴールは実現不可能だと思えば、やはり学習は行いません。
「私は賢い」、「私ならできる」と思えるからこそ、学習行動を起こせるのです。
そして、学習行動を続けるには、それらを維持できなければなりません。
そのためには「さすが」と「もっとできる」の2つの声がけが必要なのです。
家庭学習は教材を用意すれば成り立つものではありません。
保護者による適切な働きかけが必要となります。
自分が学校で受けてきた教育を、家庭に持ち込んではいけません。それは学校という特殊な教育機関での、集団教育だからこそ成り立つ手法です。
1対1や、1対数人の指導は、まったく別の効果的な方法があります。
今回お伝えした方法も、これまでの学校教育とは大きく異なるはずです。
今回の記事を参考にして、あなたの子供にあった指導方法を見つけてください。
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