成績がアップする家庭学習(ホームスクール)の方法

教育コーチの三國雅洋です。

今回が成績がアップする家庭学習の方法について、書いていきます。

成績アップには家庭学習が欠かせません。家庭教師や塾に行っていても、家庭学習の時間がゼロなら伸ばすのは難しいです。忘れてしまうからです。

しかし、家庭学習の方法がよくないと成績もアップしません。

成績がアップする家庭学習には方法があるのです。

【1】宿題は、家庭学習には含めてはいけない

成績アップを目的としたとき、宿題はとても費用対効果が低いと言わざるを得ません

どのような先生だとしても、成績はテスト結果を中心として成績をつけます。

反対から言えば、宿題をしたとしても、成績に反映される点数はごくわずかだと言うことです。

宿題をすることがテスト点数アップにつながればよいのですが、それも通常は考えられません。四則計算ができない生徒に、方程式の宿題をさせても、テストで解けるわけがありません。

宿題は全員に一律に出されます。点数アップにとって重要でないことが、宿題として課されているのが現状です。

そのため、宿題をすることを家庭学習に含めていると、点数アップはできません。

逆接的ですが、宿題以外の家庭学習をしなければ、成績は上がらないのです。

【2】点数アップをしたければスピードを速めること

学校の成績はテストで決まります。

テストは正解できた問題量で決まります。

正解できる問題量を増やす、もっとも簡単で確実な方法がスピードアップです。

反対からいうと、スピードが遅いから点数に結びつかないことが多いのです。四則計算に時間が掛かるなら、応用問題を解く時間も足りるわけがありません。英単語の意味を思い出すのに1秒もかかったら、英文が読めるはずがありません。

ですから、教科書を読むスピードを速めること、問題を解くスピードを速めるだけで、点数は簡単に上がります。四則計算が短時間でできるから、応用問題に時間をかけることができます。英単語の意味が一瞬で思い出せるから、英文の意味が理解できます。英文をスラスラと読めるから、英文全体の意味が理解できます。

スピードが遅い生徒は「自分は頭が悪い」と言いますが、そうではありません。ただスピードが足りていないだけです。

【3】スピードを高めるとは、考える時間を減らすこと

家庭学習においてスピードを意識している生徒は、数パーセントもいません。10題ぐらいの漢字テスト1つに5分以上の時間を掛けています。思い出せない単語を一生懸命思い出そうとするのです。これではいくら時間があっても時間が足りません。

家庭学習では考える時間を、できるかぎりゼロにしましょう。

教科書に書いてある内容や、教科書で出されている問題で、考える必要のあるものはありません。それらは一瞬で思い出せて当然のものです。このレベルで悩んでいるなら、思考力問題を解くことはできません。思考力問題は、基本問題がスラスラと正解できる人向けの問題だからです。

成績アップを目指す家庭学習で目指すのは「自動化」です。「無意識で、できる」を目指すときに、考える必要はありません。

【4】基本動作の練習に、考える時間は必要ない

柔道では最初に、受け身を徹底的に練習します。投げられたときに受け身ができなければ、危なくて仕方がありません。どのように手を動かすか、首を動かすか、足を動かすかなどを、いちいち考えている時間はないのです。

教科書に書いてある内容や問題は、すべて基本です。テストという本番に挑むときに、「この問題はどう解けばよいだろうか」と、いちいち考えている時間はありません。

テストの点数を上げたいなら、教科書レベルの内容と問題は、無意識で正解できるようにする必要があります。

【5】テストを意識して家庭学習をする

成績アップを意識した場合、テストの点数アップがゴールとならざるを得ません。

テストという本番を意識して、家庭学習を行いましょう。

テストで実力が発揮できるように家庭学習を進めるのです。

【6】過去問題に取り組んで、課題を見つける

テストの過去問題があるなら、過去問題を解いてみましょう。

このときに時間を掛ける必要はありません。過去問題を解くのは「やるべきこと」を発見するためです。家庭学習で注力するべきことを絞り込むために、過去問題を解くのです。50分のテスト問題であっても、50分を掛けてする必要はありません。25分も掛ける必要がないぐらいです。

過去問題は解かずに、正解と解説を読めばいいという人もいます。

正解できる絶対的な自信がある問題だけを解いていきましょう。大切なのはスピードです。

「やるべきこと」を明確化するために、分からない問題はすぐに飛ばせばよいです。仕分けをするような気持ちで、どんどん解いていきましょう。

【7】教科書を読む

過去問題を解くと、自分の課題が見つかります。連立方程式の利用問題で、式を立てることができないことなどに気が付きます。

このようにして課題が分かったら、教科書に戻って教科書を読み進めます。このときも時間を掛ける必要はありません。教科書を読んでも意味が分からないなら、間違いなくそれ以前に理解不足のところがあります。そこまで戻って、読み返しましょう。スラスラと読めるところまで戻って、読み返していきましょう。

教科書を読んでも分からないときは、YOUTUBEなどで解説動画を見ましょう。自分の頭で考える必要はまったくありません。分からないことは、知っている人に聞けばよいです。

もちろん、例題や類題があれば解きましょう。

教科書の内容、問題がスラスラと解けるようになったら、改めて過去問題に戻ります。

スラスラとできるまでは、過去問題に戻る必要はありません。

家庭学習において、まず重視するべきはスピードです。

【8】スピードが上がれば点数は取れる

繰り返しになりますが、テストにおいて一番重要となるのはスピードです。

悲しいことですがスピードがなければ、高得点は取れません。

教科書に書いてある内容がスラスラと理解できるようになり、教科書で出されている問題がスラスラと解けるようになれば、簡単に好成績が取れます。

テストというのは、所詮、そのようなものです。合格率5%までの資格試験でも同じです。基本的な教科書、基本的な問題集がスラスラと正解できれば合格できます。

大切となるのは「スラスラ」という部分です。点数が上がらないのは、それができないからです。

【9】「スラスラ」のために、定期的な反復練習をする

教科書をスラスラと読み、問題をスラスラと解くためには、間を置いた反復練習しかありません。

私は英語の1つのUnitを、少なくとも3回は指導します。今日完璧にできても、1週間後にはできなくなるのが人間です。だから、もう一度指導をします。

そうやって、時間を空けて何度も反復練習をするのです。

私が資格試験などの学習をするときも同じです。1つのテキストを何回も読み直し、解き直します。総合問題も何度も解き直します。

本当にばかばかしいですが、これが成績アップの一番簡単な方法です。IQなど関係なく、これができれば学校で好成績は取れます。

スピードを上げさえすれば誰でも報われるという点では、とてもフェアな世界ではあります。

【10】スピードを上げれば、それだけで成績は上げられる

現時点において、本当に思考力が問われるようなテストは、ほとんどありません。

ほぼすべてのテストで重視されるのは、基本的な知識・技術を速く正確に引き出すことです。

ですから、それだけでほぼすべてのテストで高い成績を得ることができます。

スピードが遅ければ、どれだけIQが高くても高い成績は取れません。それが現在のテストの実態です。

成績アップを目指すなら、短時間で教科書を読み、短時間で問題を解くことを意識しましょう。

教科書を7回転させるぐらいの気持ちで、どんどん読み進めましょう。7回転目で理解できればよいというぐらいの気持ちで、進めるのです。

問題集も3回転はさせるつもりで、どんどん解き進めましょう。こちらも3回転目でスラスラと全問正解できればよいという気持ちで進めるのです。

学校の成績を上げるのは、簡単です。スピードを上げればよいだけです。

難しく考える必要はありません。スピードを意識して、家庭学習に取り組みましょう。

頭のよさと、成績はあまり関係ありません。

テストで高い点数を取るのに必要なものはスピードを速める努力だけです。

成績をアップさせたいなら、スピードを上げる努力を行いましょう。


カラフル ~ふ登校カフェ~(親の会) &ワクノソト☆ 福井県敦賀市

福井県敦賀市で活動する不登校の親の会(誰でも参加できるお話会など開催)&学校教育の枠(ワク)の外に出てみよう!福井県敦賀市にあるフリースクール『ワクノソト☆』のホームページです。ワクノソトは休校中です。

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