学校にも、適応指導教室にも収まらないのはよいこと。

福井県敦賀市のフリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。

私達『ワクノソト☆』は、学校に戻そうとはしません。それは適応指導教室が役割として担っているからです。

文部科学省は、「不登校とは，多様な要因・背景により，結果として不登校状態になっているということであり，その行為を「問題行動」と判断してはならない。」と通知を出しています。

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm

しかし、適応指導教室は学校復帰を目的としています。

センターは，不登校児童生徒の集団生活への適応，情緒の安定，基礎学力の補充，基本的生活習慣の改善等のための相談・適応指導（学習指導を含む。以下同じ。）を行うことにより，その学校復帰を支援し，もって不登校児童生徒の社会的自立に資することを基本とする。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/06042105/001/006/001.htm

児童側に原因がない場合もあるのに、児童に指導をすることで学校復帰ができるでしょうか。授業が簡単すぎてつまらない、教師からいじめ・嫌がらせを受けているなどの場合に、適応指導教室が役立つのでしょうか。適応指導教室は、法律的観点から見て、不登校問題への対応に大きな穴があります。

適応指導教室が適切な子供もいます。しかし、不適切な子供もいます。

『ワクノソト☆』は、適応指導教室の穴を埋める役割を果たそうと思っています。

学校に行くことや、適応指導教室に行くことによって可能性が削られてしまう子供のための、フリースクールです。

私は指導歴20年以上の教育者でもあり、行政書士・海事代理士という法律家でもあります。学校という枠に収まりきらない子供のためにできることの多さは、間違いなく福井で一番だと自負しています。

中学生なら５教科全教科を指導できますし、してきています。

高校生なら英語、国語はすべて、数学もＩ・Ⅱ・Ａ・Ｂは指導できます。

それだけでなく、パワハラ問題で培ってきた経験を活かして、いじめ・嫌がらせ問題にもある程度は対応できます。

だから、もし学校も適応指導教室も合わないなら、一度『ワクノソト☆』に来てみてください。きっとお役に立てることがあると思います。

『ワクノソト☆』は、学校という枠に収まりきらない子供たちのための学校です。学校に収まりきらないのはよいことだと思っています。もちろん、学校に通わないことによる不利益はありますが、それはわるいことではありません。むしろ、それは私達大人の不手際です。

教員免許を持っていても、学校に勤務できていない人は大勢います。そういう人たちが個別訪問指導すればいいじゃないですか。個別訪問指導する時間がないなら、インターネットを通して授業をすればいい。教員は余っているんです。やろうと思えばできるんです。

一斉授業にも必然性はありません。大学は単位制です。つまり、自分で受ける授業を選んで授業を受けます。高校でも単位制の高校はあります。言い換えると一斉授業をする理由なんてないんです。全員が同じ授業を受けるべき理由なんてないんです。

クラスメイトと仲良くするべき理由なんてものもありません。特に公立の場合、クラスメイトには何の接点もない場合が多いのですが、仲良くするほうが無理なんです。ほとんどの人は会社員になるでしょうが、会社というのは機能体（ゲゼルシャフト）です。自然発生的に生まれる共同体（ゲマインシャフト）とは性質が異なります。私達が学ぶべきことは、機能対においてのコミュニケーションの仕方であって、共同体におけるものはそれほど重要ではなくなってきています。もちろん、両方できるほうがよいのですが、できなくても困らない社会にはなってきています。こんなことはちょっと社会学を勉強したことがある人なら、当然に思っていることです。

今の学校制度は歴史的にそうなっているだけで、その必然性はないんです。組織は目的に従うべきなのですが、それができていないのが学校制度です。

ちなみに書いておくと、憲法上、行政、司法、立法と三権分立しているのは、個人の幸福追求権を守るためです。個人の幸福追求権を守るという目的を叶えるために、国家権力を３つに分けて相互監視させる組織体制にしているんです。

学校というのは、目的から考えたとき、必然性がない組織なんです。その上でブラック校則なんてものがあれば、学校に通わないほうが自然だと私は思っています。

しかし、学校に通わないことによる不利益があるので、それをなんとかしようとしているのが『ワクノソト☆』です。

しっかりと考えれば考えるほど、学校制度というのは変なものなんです。だから、学校に違和感を持つことは決して悪いことではないです。

だから、もし学校に違和感があるなら、安心して『ワクノソト☆』に来てください。学校に通わない不利益をなくす方法をいっしょに考えて実行していきましょう。そして、才能を伸ばしていきましょう。