現在、満18歳になると選挙権を持ちます。
しかしなぜか、18歳の高校生に「校則」を変える権力がありません。
本当に民主主義を信じているなら、校則を変える権利が生徒にもあるべきでしょう。
『ワクノソト』はルールを、話し合いで決めることができるスクールです。
話し合いの仕方、決定方法でさえも、話し合いで決めるスクールです。
ただルールに従うことは望んでいません。
髪の毛を染めていないからと言って、退学をチラつかせるようなことはしません。
対立があるなら、それを話し合いで解消すればいいのです。
もちろん、すべての対立が話し合いで解消できるとは限りません。しかし、多くの対立は解消できるものなのです。
黒染め強要の件は、学校側として「健やかな学校生活を送る」ために「校則を守ること」が必要であり、そのために「黒染めを強要する」という行動に出ました。
一方で、生徒としては「健やかな学校生活を守る」ために、「身体を傷つけないこと」が必要であり、そのために「黒染めしないで済むように依頼をする」という行動に出ました。
つまり、学校としては校則を守ること、生徒として身体を傷つけないことを目的としていたのですから、その方法を両者で模索すればよかったのです。
結論を言えば、適正手続によって校則を変えればよかったのです。
行動というレベルでは対立しても、その1つ上の目的という部分では共有できる部分があるかもしれません。もし目的を共有できなくても、それぞれの経験を知ることで分かり合うことはできます。
話し合いの方法論は過去にずっと「議論されつくされてきたもの」です。すでに方法論はあるのです。
ですから、その方法論を活かして話し合いをすれば、短期間で対立は解消できます。もちろん、個の話し合いの方法論を強要するつもりはありません。ただ、これを土台にしたほうが全員にとって時間短縮となってよいでしょう。
『ワクノソト』では、こういった話し合いの技術を使った話し合いができます。そして、その結果、ルールを変えることもできます。
これからの時代、交渉や話し合いの技術はとても大切となるでしょう。そういうものを学ぶ場所としても『ワクノソト』は、お役に立てると思っています。
『ワクノソト』は生きた学問を学べる場所です。学校がつまらない人は、ぜひ一度お越しいただけたらと思っています。
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