オルタナティブ・スクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
公立高校入試まで、あと1ヶ月を切りましたね。
この時期になると、ほぼ全ての保護者は焦ります。
しかし、本人はそうでないことも多々あります。少なくとも、勉強に取り掛かるまでが長く感じられ、「やる気がない」ように見えるものです。
しかし、本人が焦っていないというのは、あまりありません。ほぼ全ての生徒にとって始めての受験であり、周りが焦っている様子を見ているのです。焦らないほうが珍しいです。
それでも勉強に取り掛かるのが遅くなるのは、3つ理由があります。
1つは、そもそも勉強なんてしたいわけではないことです。やりたいことではないので、やる気が起きないのは当然ですね。
2つ目は、現状の勉強時間や量で合格できるだろうと思っているからです。自分の実力に合わせた志望校を選んでいるので、今のままで合格できると思っています。
3つ目は、自分の能力について自身がないからです。今から勉強しても、大きくは変われないと思っています。今のままで合格できるだろうし、頑張っても大きくは変わらないならする意味はないと思うのです。
つまり、やりたいことでもないし、別に勉強しなくても合格できるところを選んでいるから頑張ったところでそれで結果が変わるとも思っていないので、やる気が起きないのです。当たり前ですよね。
では、どうすればよいかといえば、次の3つをすればよいのです。
1つ目は受験をする意義を意識させることです。意義を意識するとモチベーションが出ることは、心理学的にも実証されています。
次に、高いゴールを意識させることです。もう志望校は変えられなくても、トップ合格を目指すなどはできます。現状維持では達成できないゴールを意識させるのです。
最後に、短期間でも大きく変わることができると、実感をさせます。例えば、教科書1年分を1時間ほどで終わらせて見せるのです。そうすると、まだまだやれば変われると思うようになります。
もちろん、このようにやる気を引き出すのは簡単なことではなく、さまざまな技術も必要とはなります。ですが、理論としてはシンプルであり、それほど難しいことではありません。
今週末のやる気セミナーでは、より具体的な手法もお話する予定です。ですが、根底にある理論はシンプルであり、あとはそれをどうやって応用して子供に働きかけるかに過ぎません。
理論はシンプルでなければ、日常生活では使えません。複雑な理論は、たしかに効き目がありそうに見えますが、複雑であるということは実用的ではないということです。
シンプルで、かつ、使いやすいやる気の理論と、その技術を、ぜひセミナーで身につけてください。
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