フリースクールやホームスクーリングで勉強をする場合のコツは、教科書を使うことです。
— フリースクール ワクノソト☆(福井県敦賀市) (@WakunosotoAltsc) June 21, 2018
教科書より優れたテキストはありません。「教科書ガイド」以外は、市販の参考書を購入する必要もありません。
教科書を前から順番に進めていくのが、一番簡単で速い学習法です。
フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
学校に行かないとなると、学校での授業を受けることができません。
保護者や本人としても、学業面で不安になるのも仕方のないことです。
そこで、フリースクールやホームスクーリング(家庭学習)での、効率的な学習法について書きたいと思います。
まず、基本となるのは「教科書」です。さらに英語については「教科書ガイド」が必須となります。数学も教科書ガイドがあるとよいです。その他の教科についても、金銭的の余裕があれば教科書ガイドがあるとよいでしょう。
ただ、それ以上に市販の参考書や問題集は必要ありません。
学校から強制的に購入させられる資料集や問題集があれば十分です。
高認や大学入試に備えるなら、過去問題集は必須となります。
しかし、この場合でも問題集などは不要です。
基本的には教科書を前から順番に進めていきます。
当然に問題があれば、解いていきます。
教科書の単元の終わりにあるたしかめ問題や章末問題なども、解いていきます。
これだけで十分です。
もちろん、進めば進むほど、分からないところが出てきます。
その場合は、自分が理解できるところまで戻って、改めて教科書を進めていくのです。
教科書は前から順番に理解を積み上げると、理解できるようには作ってあります。
ですから、理解できないなら、理解できるところまで戻って理解を深めればよいのです。
このような感じで進めると、30分もあれば1単元は進められます。
ですから、1日30分も勉強すれば簡単に授業に追いつけます。
むしろ学校に行けば行くほど、学習進度は遅くなります。
学校は、何においても「過剰反復学習主義」です。たとえば、中学3年生は現在「平方根」という分野の授業をしていることが多いのですが、平方根の授業に1ヶ月以上の時間を掛けます。ルート49を7にする計算を、繰り返し練習させられるのです。しかし、この学習方法は非効率的であると心理学の実験でわかっています。
効率のよい学習は、次のようなものです。
まず平方根について、教科書を進めます。問題等を解きながら、次々に進むのです。もちろん、この段階では、各分野に対する理解はあいまいなままとなります。
この段階で、基本のたしかめ問題などに取り組むと当然、できません。
そこで、平方根の最初に戻って、改めて指導をするのです。
2回目の授業は、同じ内容であっても構いません。1回目では無知の状態でしたが、2回目では前提知識が頭に入っています。また、問題を解くことによって、重要事項を意識できています。ですから、1回目よりも2回目のほうが圧倒的に理解しやすくなるのです。
これと同じことを、自分で行えばよいことになります。
教科書を読み進め、理解ができなくなったら理解できるところまで戻って読み進める。
何冊も問題集を解く必要はありません。また、すでにできる問題を何度も何度も解く必要はありません。同じ問題を何度も解くのはむしろ、学習法としては非効率的であるとさえ分かっているのです。
どんどん教科書を進めて応用問題などに取り組むなかで、何が重要かを知るほうが学習効率がよいのです。
私は各種難関国家試験にも合格していますが、基本的にはテキスト1種類と、過去問題集1冊で足りています。これは能力の問題ではなくて、そもそも試験というのはそういうものだからです。
学校に行っていないからといって、市販の参考書(教科書ガイドを除く)や問題集を買う必要はありません。むしろ、それらを購入すればするほど、学習が進めにくくなります。なぜなら、やることが無駄に増えるからです。
いろいろな参考書に手を出してよいのは、教科書や教科書ガイドにある問題が解けるようになってからです。基本的な知識と技術が身について状態なら、さまざまな参考書を読むと理解が深まります。しかし、そうでない状態で読んでも時間の無駄です。
本当に、基本的な理解をするのには教科書と教科書ガイドだけで足ります。わたしもたくさん参考書を買った覚えがありますが、役に立ったものは本当に一握りです。そのような参考書を探すのに時間を掛けるより、教科書を教科書ガイドを使って理解していくほうが確実です。
フリースクールやホームスクールで学習をする場合、ぜひ教科書を中心に進めるようにしてください。それだけで短期間に理解を進めることができるようになりますよ。
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