『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
学校に行かない子供を手放しで応援する人は、ほとんどいません。
学校や適応指導教室は、学校に戻そうとします。家族も親族も、友人も、学校に戻そうとします。
しかし、それが子供を追い詰めている面もあります。「学校に行けない自分は、劣った人間だ」というような思い込みを作ってしまうのです。
子供にとっても、大人にとっても、重要なのは「自己イメージ」です。自分のことを、どのように評価しているかが大事です。たとえば、多くの子供は自分のことを「頭が悪い」と思い込んでいますが、その子達がよい点数を取ると「今回はテストが簡単だった」と言います。そして、悪い点数を取ると「私は頭が悪いから」と言います。一方で、自分のことを「頭がよい」と思っている子は95点以上は当たり前のことであり、それ以下になると「このテストで90点を取れた私はすごい」と言います。
自分のことをどう評価しているかによって、結果に対する評価が決まります。自己イメージが高ければ、学校に行かないことも「学校は、私には窮屈だから」と思えるようになります。学校に行かないことによって、自己イメージを傷つけずに済むのです。
しかし、一般には不登校になると自己イメージは傷つけられます。ですから、学校に行かない子供から、私達が守るべきものは、子供自身の自己イメージです。子供の自己イメージを下げないように働きかけ、むしろ高めるように働きかけることが何より重要です。
私が塾講師や家庭教師をするときでも、もっとも気を付けているのが、児童・生徒の自己イメージです。自分のことを「頭が悪い」と思わせないように、むしろ「頭がよい」と思えるように気を付けています。
不登校というのは、自己イメージが傷つけられやすい状態にあります。自己肯定感や自己効力感が持ちにくい状態になりやすいのです。周囲の人間が、悪意なく、自己肯定感を下げる働きかけをしてくるのです。
ですから、私達だけでも、子供の自己イメージを高める働きかけをしましょう。自己イメージを守り、高める働きかけをし続けましょう。
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