不登校の勉強を、家庭教師に依頼する場合の注意点。

フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。

私は18歳から家庭教師を始め、塾講師なども含めて20年の教育者経験があります。

その中で他の家庭教師の先生や、塾講師の先生なども見てきました。

それを踏まえて、不登校で家庭教師を考える場合の、注意点をいくつか書きます。

  1. 子供がリラックスして、勉強できるのが一番。
  2. 子供の自己イメージを高めてくれる人を選ぶ。
  3. 子供に、図や絵を使って教える人を選ぶ。
  4. 子供に、勉強の仕方を教えられる人を選ぶ。

最初に大切となるのが、子供がリラックスできるかどうか、です。
子供がリラックスできる先生を選ぶのが、一番です。
そういう先生に出会えたら、「家庭教師を止めたい」という可能性は低くなります。
不登校の場合は、特に重視するべきことです。
簡単に言えば、先生と生徒の相性がものすごく大切です。どれだけ教えるのが上手でも、子供に合わない先生は、やっぱり長続きしません。

次に大切となるのが、自己イメージを高めてくれることです。
子供をバカにしたり、けなしたりする人は論外です。
「これは小学生レベルだよ。」と冗談まじりに言う先生もいるのですが、私からすれば論外ですね。先生と名乗るのを止めてほしいぐらいです。
基本的には「さすが」「すごい」を使う先生を選ばないと、子供の自己イメージは少しずつ少しずつ削られていきます。
その上で、「あなたなら、もっとできる」と、高い自己イメージを持つように働きかけてくれるとよいです。家庭教師でも塾講師でも、「あなたが行ける学校は、このレベル」というようなことを言う人がいますが、その人も論外です。

教える技術の面で言えば、図や絵を多用する人ほど、教えるのが上手です。
口頭での説明が多い先生、長い先生は、教えるのが上手ではないと言い切れます。
すべての教科で大切となるのは、イメージです。国語でも、数学でも、理解でも、社会でもイメージ(ゲシュタルト)を作るのが、勉強です。
先生の頭の中でのイメージ操作を、その場で見せてくれる先生を選びましょう。
「先生はこうやって考えている」ということを実際に見せてくれる先生がよいです。
教科書の読み方、問題の解き方を解説するのではなく、実際に見せてくれる人を選びましょう。たとえば、「ここに合計で10人と書いてあるから、『=10』となることが分かるね。」と、どこからどのように判断しているかを、実際に教えてくれる人がよいですよ。

その上で、学び方を教えてくれる先生がいたら最高ですね。
自分の記憶力に自信がない子供は多いですから、記憶法を身に付けると、それだけで自信が大きくなる生徒は多いです。
また、明らかに非合理的な勉強法(例:漢字や単語を何度も書いて覚える)をしているせいで、勉強が苦手となっている生徒が多いです。
ここでも、「先生はこうやって勉強している」という姿を、実際に見せて教えてくれる人がいいですね。

つまり、家庭教師は、子供に、よいお手本を見せてくれる人であるのが一番です。
教えるのではなくて、学びを支援するという意識がある人を選びましょう。

「教える」という意識の強い先生についても、まず間違いなく成績は上がりません。不思議なのですが「教えよう」とする人についても、成績は上がりません。その意味で、「先生」上がりの家庭教師は、できるだけ避けたほうがよいです。
教えることと、学びをサポートすることは、似ていますが全く異なるものです。

子供に必要なのは学びをサポートする人です。
家庭教師を選ぶ際は、子供の学びをサポートする先生であるかどうかを、注意してみてください。



カラフル ~ふ登校カフェ~(親の会) &ワクノソト☆ 福井県敦賀市

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