子供のエフィカシーを高めるのも、教育者の仕事。

『ワクノソト☆』の三國雅洋です。

この前の日曜日に「家庭学習セミナー」を行ってきました。

20年以上に渡るプロ家庭教師、塾講師経験の中で子供たちに伝えてきた学習法を、保護者の方々にお伝えしました。

このセミナーでは学習法を中心に行いました。

しかし、私が教育者として最も重視しているのは学習法ではなくて、「エフィカシー」です。ただ、保護者が一般に求める話ではないため、その話は行いませんでした。ですが、私が教育者として最も重視しているのは「エフィカシー」です。

エフィカシーは「ゴール達成能力の自己評価」と定義されます。簡単に言えば「私ならゴールを達成できる」と確信できる力のことです。

このエフィカシーが強ければ強いほど、成長スピードが速くなります。また、エフィカシーが高ければ高いほど、成績も高くなります。言い換えれば、子供はエフィカシーの高さまで、短期間で成長します。ですから、「自分は賢い」と確信している子供を、伸ばすのは簡単です。何も教えなくても自然と高いレベルの成績を取ります。反対に「自分は頭が悪い」と思っている子供を伸ばすのは大変です。1週間前に習ったことを、完全に忘れているなんて日常茶飯事です。

長期的な結果を決めるのはエフィカシーです。エフィカシーの高さまで、子供は自然と成長します。ですから、私は教育に関わるときは「子供のエフィカシーを高める」を第一において接しています。何かうまくできたときに「さすが!」と言い、さらに期待を込めて「もっとできるよ」と言います。

ただ一般的には、まだまだエフィカシーは重視されていません。教育者の間でもエフィカシーを下げる働きかけをする人がいるぐらいですから、仕方がありません。

しかし、子供を伸ばしたいならエフィカシーを高めるのが一番です。エフィカシーを高めれば、そのレベルまで子供は自然と成長をします。反対にエフィカシーの限界が、その子供の限界を決めます。どれだけ学習時間を掛けても伸びないなら、エフィカシーの限界が来ている証拠です。

もし子供がしっかりと勉強をしているのに伸び悩んでいるなら、エフィカシーを高めることを念頭において接してあげてみてください。つまり「さすが」と「もっとできる」と言い続けて、「自分はすごい」と思うようにするということです。

エフィカシーを高めることこそが、教育者の仕事です。勉強を教えることができなくても、子供のエフィカシーを高めることはできます。

ぜひ子供のエフィカシーを高める働きかけを、日々の中でおこなってあげてください。子供がもっともっと自分を信頼できるように、「さすが」と「もっと」を言い続けてあげてください。

カラフル ~ふ登校カフェ~(親の会) &ワクノソト☆ 福井県敦賀市

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