フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
敦賀市には「ハートフル・スクール」という適応指導教室があります。
一般の方は「適応指導教室があるのだから、フリースクールが不要だ」と思われるかもしれません。
今回はそこで、敦賀市にフリースクールが必要な理由についてお話したいと思います。
【1】「ハートフル・スクール」は学校復帰を目的としている
「ハートフル・スクール」は適応指導教室であり、学校復帰を目的とした施設です。
学校復帰をしたい子供のための場所と言えます。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/06042105/001/006/001.htm
【2】学校に戻りたくない子供もいる
適応指導教室の目的は、学校復帰です。 学校復帰に価値を置きます。
しかし、学校復帰をしたくない子供もいます。 学校復帰を望んでいない子供にとって、適応指導教室は単なるプレッシャーです。
「学校に行きたくない」という子供の主張を「甘えだ」と捉える人もいます。
しかし、そういう主張をする人は単に勉強不足です。
文部科学省も通達で明確に述べているとおり、不登校は問題行動ではありません。
不登校という1つの状態に過ぎないのです。
【3】不登校は問題行動ではない
文部科学省も、不登校を問題行動と判断してはならないと通達を出しています。
《(3)不登校とは,多様な要因・背景により,結果として不登校状態になっているということであり,その行為を「問題行動」と判断してはならない。不登校児童生徒が悪いという根強い偏見を払拭し,学校・家庭・社会が不登校児童生徒に寄り添い共感的理解と受容の姿勢を持つことが,児童生徒の自己肯定感を高めるためにも重要 であり,周囲の大人との信頼関係を構築していく過程が社会性や人間性の伸長につながり,結果として児童生徒の社会的自立につながることが期待される。》 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1375981.htm
【4】学校に行く義務はない
しかしながら、そもそも子供に学校に行く義務はありません。
保護者は、その保護する子に教育を受けさせる義務を負っていますが、子供には義務はありません。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/index.htm
子供にとって登校することは権利であり、義務ではありません。
文部科学省は、不登校を「問題行動」ではなく、「状態」と捉えるようになりました。 しかしながら、ネガティブな状態だと捉えていることに変わりがありません。 登校している状態がポジティブ、不登校状態がネガティブという捉え方です。
権利を行使しないことに対して、なぜネガティブ状態なレッテルを貼られなくてはいけないのでしょうか。
【5】不登校は子供にとってネガティブ状態ではない
不登校状態をネガティブに捉えるのは間違っています。
子供は学校に行きたければ行けばよいし、行きたくないなら行かなくてもよいのです。
これが法律的に観た場合の原則的な考え方です。
子供は学習権を持つとされますが、学習義務は負いません。
そのため、不登校は何もネガティブな状況ではありません。
もちろん、子供が学校に行きたいと思っているのにそれができないなら、ネガティブ状態と言ってもよいでしょう。学習権が侵害されていることを同情するのは、問題ありません。
しかし、子供が学校復帰を望まないときに「かわいそうだ」というのは単なる偏見です。
【6】不登校児への偏見は、いじめ
不登校をしている子供すべてにレッテルを貼ることで、子供が傷つけられています。
差別や偏見ほど人を傷つけるものはありません。
不登校を一律に「かわいそうだ」と捉えるのは、社会による不登校児へのいじめです。
【7】子供のゴールを尊重する場所
『ワクノソト☆』には、そのような偏見はありません。
私達は子供たちのゴールを尊重するからです。
「学校に行きたい」と子供が言えば、そのためのサポートをします。
「学校に行きたくない」と子供が言えば、そのためのサポートをします。
学校に行かない子供を、日中、偏見なく子供たちをサポートできるのは、私達しかいません。私達はコーチング理論・技術を用いて子供のゴール達成をサポートし、20年以上にわたる教育経験で学習支援ができます。
適応指導教室はそもそも学校復帰を目的としており、不登校状態をネガティブなレッテルを貼っています。
塾は日中には空いていません。
子供が偏見を持たれずに日中を過ごせる場所がないのです。
だからこそ、私達『ワクノソト☆』のようなフリースクールが必要なのです。
【8】偏見はもういらない
学校に行かない子供に対しての偏見は、もういりません。
学校に行きたくても行けない子どもに同情するのは構いませんが、行きたくない子供まで同情するのは間違っています。
フリースクールというものが広まらないかぎり、このような偏見はなくなりません。学校復帰を目的としない学校がなければならないのです。
敦賀にはそのような学校がありませんでした。
だからこそ、私達『ワクノソト☆』が必要なのです。
【9】学校に行かないことによる不利益は、取り除ける
学校に行くことでしか得られないものは、学歴だけです。それ以外は学校以外でも、本来的には身に付けることができます。
学校に行かなくても、教養を身に付けることはできます。社会性も身に付けることができます。
社会性についてはむしろ、学校外で人々と交流しなければ身に付きません。
そして学校でしか得られない「学歴」も、登校をしなくても得る方法があります。
学歴を得るためだけに登校する必要性はありません。
不登校でも学歴を得る方法は、いくらでもあるのです。
【10】ペーパーテストのほうが重要
子供たちの望む最終学歴が、専門学校、短期大学、大学などであれば、そのときに重要となるのはペーパーテストの点数です。どれだけ足しげく学校に通ったかは関係ありません。
登校をすることによって、学校推薦を得やすくはなります。しかし、そもそもそれを得るためにもペーパーテストの点数が必要です。
資格を取る場合にも、ペーパーテストが重視されます。
【11】独学ができない子供たち
学校に言えばペーパーテストに強くなるわけではありません。
ペーパーテストに強くなるには、独学ができなければなりません。学校に行っても、塾に行っても、独学ができなければペーパーテストで点数を取ることはできません。忘れるからです。
しかし、子供たちは独学の仕方を知りません。
私は家庭教師や塾講師として、20年以上子供と関わってきました。志望校合格率は99%以上です。
そのような実績を持てるのは、私が子供たちに独学の仕方を教えられるからです。私自身が各種の難関国家資格に合格してきています。
【12】学習の仕方も教える学校
私は家庭教師や塾で指導するときは、勉強の仕方を教えながら指導をします。英単語を覚えるときは簡単に記憶の理論を話して、それを使って記憶するように言います。認知心理学や脳科学などの理論を踏まえた学習法を伝えます。
これは本来学校がやるべきことですが、学校はこういうことができていません。むしろ、非科学的な方法論を伝えています。だから、ペーパーテストで点数が取れなくなるのです。
【13】最終学歴を得るために必要な力を得る
そもそも子供は学校に行く義務はありません。
それでも保護者が学校に行かせたいのは、最終学歴を気にしているからです。
では、その最終学歴を得るためには何が必要かと言えば、ペーパーテストで点数を取ることです。特に大学に行く場合、出席日数など全く関係ありません。
学歴社会で重要なのは学校に通う習慣ではなくて、ペーパーテストで点数を取ることです。
そして、そのためには独学の方法を身に付けなければなりません。
私はすべての国家資格を独学で取得しました。社会の人でスクールに通いながら取得するような資格です。
しかしこれは当然です。独学できるからこそスクールを活かすことができます。独学することができない人がスクールに行っても、ペーパーテストでは点数が取れません。
【14】子供のためになることをする
学校に行く義務がなく、必要性も低いのです。
むしろ学校に行くことで、独学ができない子供が量産されています。自分では勉強できない子供が作られています。そしてそれは結果的に、最終学歴を下げることになっています。
私達『ワクノソト☆』はフリースクールですが、オルタナティブスクールでもあります。
子供にとって居場所であり、学ぶ力を得られる場所です。20年以上にわたり教育に携わり、結果を出し続けてきた専門家として、取り組んでいます。
そういう場所が敦賀にはなかったため、『ワクノソト☆』を作りました。
子供が学校に行きたくないと言うなら、どうか一度私達のところに来てください。
子供の将来を見据えて、最善の働きかけを、私達は行っていきます。最終学歴を高くしたいなら、無理に学校に戻そうとするよりも、私達のところに来てくれた方がよいと私は思います。
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