福井県敦賀市のフリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
もしあなたの子供が「なぜ勉強しなければならないの?」という質問をしてきたら、どうか褒めてあげてください。
そのような疑問を持てることが、すばらしいからです。
私達は学校に行くこと、学校で勉強すること、部活動をすること、宿題をすることを当然のこととする社会にいます。
そのような疑問を持つこと自体が難しい生活をしているのです。
前提を疑うことが、あらゆる学問の出発点ですが、それができる人は多くはありません。大人のほとんどが「子供には学校に行く義務がある」と思い込んでいることが、それを表しているでしょう。
子供に学校に行く義務はありません。勉強する義務も、部活動をする義務も、宿題をする義務もありません。少なくとも法律上の義務ではないのです。
ただ勉強しなければ、できないこともたくさんあります。例えば医師や弁護士になるには、勉強しなければなりません。勉強せずに情報をインプットする方法は、まだ見つかっていないからです。
YouTuberになる場合にも、ある程度の勉強はできたほうがよいでしょう。動画の撮影、編集、投稿にはさまざまな知識が必要です。サムネイルを作るにも知識が必要となります。たくさんの人に観てもらうために、マーケティングの知識もある必要があります。私は動画を2000本以上投稿していますから、どれだけ膨大な知識が必要かはよく知っています。
勉強はしなくてもよいのですが、勉強しなければできないことがたくさんあるのです。そして、勉強するにはある程度の教養が必要で、それを学校では教えています。
学校で学ぶのは、いわゆる教養というものです。これは役に立つものではありません。だから、勉強が役に立たないのは当然のことです。
しかし、教養がなければ専門的なことが勉強さえできません。統計の知識がないと、論文は読めません。漢文が読めないと、大正時代の判決文も読めません。
なんで勉強しなければいけないかというと、それはあなたのゴールが達成できない可能性があるからです。
ゴールを叶えるために勉強するべきなのではなく、勉強しないとゴールを達成できない可能性が高いから勉強がしたほうがよいというだけです。
もしあなたの子供が、勉強する義務について疑問をもったら、ぜひ上のようなことを伝えてあげてください。
しっかりと疑問を持つことができるので、きっと理解し、自分なりに結論を出すでしょう。
疑問を持てるのは賢いからです。
ですから、こちらもしっかりと現実を踏まえて、理論的に答えてあげましょう。
そうすればきっと、理解できしてくれると思いますよ。
0コメント