フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
私は18歳から家庭教師なり、塾講師なりをしてきました。家庭教師としての高校志望校合格率は99%です。数学で20点だった生徒が3ヶ月に90点を取ったこともあります。ある生徒はとある高校の普通科を受けたのですが、学校からの要請により特別進学コースになったりもしました。
私自身も合格率が5%以下の国家試験に独学で合格してきた実績もあります。国家資格だけでも5つぐらいは持っているはずです。
これらの経験を踏まえて言えますが、受験勉強には方法論があります。
今回はそれを冷徹にお伝えしたいと思います。
【1】スピードが一番大切
資格試験や受験勉強も含めて、勉強するときに重要となるのがスピードです。わかりやすく言えば、時間を無駄にしないことです。
特に「考える時間」を減らすことが重要となります。自分の頭で考えることは実生活では重要ですが、資格試験や受験勉強ではそのようなことをしている時間がないからです。
【2】瞬間解答力をつけよ
資格試験や受験勉強で求められるのは、瞬間的に解答を導き出す力です。これがなければ資格試験や受験勉強で合格するのは大変困難です。
正答率が8割まででよいなら、基本的に自分の頭で考える必要はありません。それが現在の資格試験や受験勉強です。
【3】正答率9割以上を目指すには、考える力が必要となる
正答率が9割以上必要となるような難関試験の場合は、自分の頭で考えることが必要となります。資格試験で言えば司法試験、司法書士試験などがこれに当たります。福井県で言えば、藤島高校、高志高校などを目指す場合には考える力が必須です。
しかし、その前提として瞬間的に解答できるようにもなっていなければなりません。自分の頭で考える時間を作るために、瞬間的に解答を導けるようにしておく必要があるのです。
【4】瞬間解答力をつける練習をする
瞬間的に解答を導けることが、資格試験や受験合格の前提です。 そのため普段からそのような練習をしておくのが望ましいです。問題を読み、瞬間的に解答が導けるように練習するのです。 少なくとも過去問題については、スラスラと解けるようにしておきましょう。
1 問題を解く
2 正解をみる
3 解説を読む
4 解き直す
まずは1~4を短時間で行います。
分からない場合はすぐに解答・解説をみましょう。資格試験や受験勉強において、分からない問題についてウンウンと悩む必要はありません。本番ではそのような時間はないからです。
本番においては、教科書や問題集に出ている問題はスラスラと解けていて当然です。それができてこそ、考える時間を持つことができます。
【5】間隔をあけて解き直す
瞬間的に解答を導き出せるようにするには、練習が必要です。
特に必要となるのが間隔をあけて、解き直すことです。
初見で解けるようにすることが重要ですから、あえて間隔をあけることが重要なのです。
1週間後に解き直して、スラスラと解けたとすれば安心してよいでしょう。
【6】受験で合格するのに考える力はいらない
自分の頭で考える力はあったほうがよいですが、資格試験や受験に合格するのにはあまり必要ありません。試験はそのようにはできていないからです。
試験において大切なことはスピードです。瞬間的に解答を導き出すことができるようにしておくことであって、それは結局のところパターン認知ができるかどうかにすぎません。パターン認知をして、解答パターンを頭の中から引きだして、出すだけの単純作業です。
A.Iが発展してきている中で、この情報処理能力がどれだけ実社会で役立つかは分かりませんが、現時点の試験がそうなのだから仕方がありません。
【7】スピードを意識して、普段から勉強をする
試験で好成績を取りたいなら、やることは簡単です。
「できるかぎり多くの解答パターンを覚え、その解答パターンを瞬間的に思い出して解答できるようにすること」です。これが最も確実な点数の上げ方です。
必要なのは考える力ではありません。解答パターンを思い出す力です。
必要なのは想起力に過ぎません。私達教師が問題を解けるのは、ただ単に多くの解答パターンが頭に入っているからにすぎません。それだけのことであって、字頭の良さとは無関係です。
ですから、試験に合格したいのであれば、常にこれを念頭において勉強を行いましょう。まずは解答パターンをできるだけ多く覚えることです。そして、次はそれを適切なタイミングで思い出せるようにすることです。
ここに考える力は必要ありません。ただ思い出せるようにすればよいだけです。
9割以上を目指すなら、これに加えて考える力が必要となります。それ以上を目指さないなら、考える力など不要です。
これが現在の試験ですから、このように勉強すればよいのです。決して楽しいとは思いませんし、美しいとも思いませんが、それが現実です。
もし試験の点数が伸び悩んでいたりするなら、ぜひ参考にしてください。解答パターンを覚えれば覚えるほど、それを瞬間的に思い出せるようになればなるほど、点数は勝手に上がっていきますよ。
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