【1】集中で区切る
集中が切れたときに教科を変えます。英語に飽きたようなら、数学に変えたりします。
そのために、今日学習したい教科を、3つほど先に選んでおいてもらいます。
1つの教科ごとに時間を取るべきだというのは、心理学、脳科学的にも根拠はありません。集中が切れたら別の教科に取り組んだほうがよいのです。
脳の「飽き」は、脳の回路が疲れた証拠です。
無理にその回路を使うのではなくて、別の回路を使ったほうが、学習効率がよいのです。私は「無理しなくていいよ」、「疲れてない?」と聞くのが癖になっていますが、これは学習効率のことも踏まえたものです。
【2】教科書にあわせて指導する
私個人としては中高一貫、中高連携校のように、まとめて指導したい分野はあります。たとえば比例と一次関数は、同時にやったほうがきっとわかりやすいです。
ですが、テストに出るのは教科書範囲ですから、教科書に沿った指導を行います。
【3】問題を解くことを重視
教科書を読むだけだと、簡単に「わかったつもり」になったしまうからです。
知識は使えるようになって、なんぼです。
3分ぐらいで教科書内容を端的に説明をして、すぐに問題を解くようにします。「一次関数というのは、その名のとおり”一次式”でできた”関数”なのね。一次式というのは、覚えているかもしれないけれど・・・」というような感じで、簡単に説明をします。そして、「じゃあ、これを解いてみて」と問題を解いてみてもらいます。
自信がなさそうなら、まずは私が解いてみせてお手本を示します。「この問題の一次関数という言葉があるね。一次関数は全部y=ax+bとなるから『一次関数』という文字を見たら、まず式を書き出そう。」というように着眼点を簡単に説明しながら、実際に私が目の前で解いてみせます。
その直後に解いてもらうのです。私が簡単そうに解く様子を見せることで、生徒も「簡単そう」と思ってくれます。
【4】当日の反復練習は、あまりしない
反復練習は、睡眠をまたいだものでないと、効果が低いからです。1日に100回反復練習するよりも、10日間10回ずつ反復したほうがよいです。
当日に反復練習をさせる場合は、本人の自己効力感を高めたい場合だけです。「私にもできる!」という感覚を育てるために反復練習をします。
本人の中で「私にもできる!」という感覚があるなら、それを反復させる意味はあまりありません。
【5】忘れるのを前提として指導する
私は、生徒は忘れるのを前提として指導しています。
同じ教科内容でも何度でも説明します。
もちろん、覚えてくれていたほうが私としては楽です。
しかし、人間は忘れる生き物ですから、仕方ありません。
前日に指導した内容も忘れているのが普通です。そういうものだとして、指導を行います。
教科書に書き込みを求めたりすることもあるのですが、それは忘れるものだからです。
【6】問題集を、何回転もさせる
私が学校で一番やめてほしいのは、問題集への書き込みをさせることです。
答えが書き込まれている問題集は、問題集として使えないからです。
私の知る限りですが難関校に合格している生徒は、まず問題集への書き込みを行いません。福井県で言えば、藤島高校、武生高校などの難関高の生徒で問題集に直接解答を書き込む生徒は皆無です。
解答はノートに書いて、ノートで答え合わせをするのが普通です。
1つの問題集を繰り返して使うことが、その生徒達にとっては当たり前のことだからです。
難関国家資格の合格者も、同じように1つの問題集の反復を行います。そのため、解答を問題集に書き込むようなことはしません。
【7】合理的な方法で勉強する
フリースクール『ワクノソト☆』は、合理的な教科指導を行います。
合理的だから、スピーディーに学習ができるのです。
やる気が出ないときに無理やりさせたりしませんし、集中が切れたら別の教科に行きますし、反復もさせませんし、何回も同じ話を説明しますし、問題集への書き込みもさせませんが、それはすべて科学と実績に基づいた合理的な理由があるからです。
どうせ教科指導を受けさせるなら、合理的な指導ができるところを選んでほしいと思います。
それは保護者のためでもあり、お子様のためでもあると、私は思っています。
もしあなたがお子様の学業面で不安があるなら、ぜひ『ワクノソト☆』にお声をおかけくださいね。
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