あなたはきっと、福井で不登校の相談先をお探しでしょう。
不登校の相談先を知りたい、もっと言えば解決策を知りたいとお思いだと思います。
私はいじめ・嫌がらせ問題を扱う行政書士(法律隣接職)であり、カウンセリングやコーチングを行っています。その経験をもとに相談先、および解決策についてお伝えしたいと思います。
【1】不登校の相談機関
(1)福井県内の相談機関
福井県内には不登校の相談先は、数多くあります。
上記のページのうち、下記の2つが不登校に関する相談ができる機関です。
(2)相談の仕方が大切
相談機関はありますが、どこに相談するかよりも大切なことがあります。
それは相談の仕方です。
(1)「目的」と「状況」を文字にすること
(2)丁寧に相談をすること
まず、相談をするときは「目的」と「状況」を文字にしましょう。
私は行政書士としてさまざまなご相談を受けてきています。ご相談者はほとんどの場合、「目的」と「状況」を口頭で説明されますが、それを正確に把握するのはとても困難なのです。どのような事実が、どのような時系列で生じているのかを把握するだけでも難しいことがあります。また、どのようなことを目的とされているのかが分からないと、ご助言することもできません。
不登校に至った経緯や、現時点での目的によっては、相談機関からのアドバイスは異なってきます。生徒間のいじめ・嫌がらせが直接的な原因である場合と、教師によるいじめ・嫌がらせが直接的な原因である場合では助言するべき内容は大きく異なります。また、不登校からの復帰を目的とする場合と、不登校のまま進学することを目的とする場合でも、助言するべき内容は大きく異なります。
どのような経緯があったのか、そしてその結果どのようなことを目的としているのかを、必ず文字にしておきましょう。そして、それをまず相談機関に提出してから、口頭で補足説明をするようにするのです。
さらに大切なことは、丁寧に相談をすることです。声を荒げずに、相手に敬意をもって相談をしましょう。相談機関を敵に回さないように十分に注意してください。相談機関には助力を求めるという姿勢を持って接しましょう。
【2】不登校の解決方法
(1)あなたが望む解決(ゴール)を決める
不登校問題に限らず、問題解決の第一歩はゴールを決めることです。
どのような結末を望んでいるのか、どのような結果が得られればよいのかを明確にすることです。
方法の有効性は、目的と状況によって異なります。
いじめ・嫌がらせ加害者に対して損害賠償請求をすることを目的としているなら、いじめ・嫌がらせの証拠集めを行わなければなりません。
学校復帰を目的としているなら、いじめ・嫌がらせ問題などの主原因を取り除く行動を取りながら、子供の心の傷を癒すことも重要となります。さらに、学業面での遅れを取り戻すこともしなければなりません。
目的が異なれば、取るべき手段が異なるため、まずは目的を明確にする必要があるのです。
(2)味方を増やす
目的を明確にしたら、次はその目的達成のための味方を増やすことを目指しましょう。
加害者に対して損害賠償請求をするとなれば、証拠が必要となります。しかし、過去の出来事の証拠を集めるのは簡単ではありません。そこで必要となってくるのが「証言」です。つまりは味方となってくれる人が必要となります。
学校復帰を目的としている場合でも、味方は多ければ多いほどよいと言えます。担任、学年主任、教頭、校長、PTA、教育委員会、市議会議員、新聞記者、法律家など、さまざまな人の協力を得られれば、解決もしやすくなります。味方が増えれば増えるほど、取ることができる手段が増えるからです。
行政を動かすには外部からの圧力が必要となるのですが、そのときに役立つのが法律家や市議会議員です。これらが味方となってくれれば、教育委員会を動かしやすくなります。また、新聞記者に記事にしてもらいやすくもなります。
目的と状況によって取るべき手段は異なりますが、その手段の選択肢を増やすためには味方は多ければ多いほどよいです。だからこそ、相談をするときには誠実さを見せることが重要となります。
【3】まとめ
不登校問題の解決は簡単ではありません。しかし、問題解決のためには「目的」を明確にすることが重要です。そして、「味方」は多ければ多いほど解決は早くなります。
相談機関を味方に付けることができれば、解決に少し近づくということです。
そして、相談機関を味方に付けたいときは「状況」を文書で伝えることが重要です。文書で伝えることによって、相談機関は状況を正確に把握してくれるようになります。
相談機関に相談するときは、相手に対する敬意を示すようにしましょう。「相談機関なんだから、相談に乗って当然!」という態度では味方ではなく、敵になってしまいます。相談相手を敵に回しても得をすることは、まずありません。
相談機関以外にも、味方を求めましょう。問題解決のためのプロジェクトチームを作るのです。さまざまな種類の専門家、専門機関に働きかけを行ってください。そして、1人でも多くの味方を作りましょう。味方はあなたの精神的な支えになるだけでなく、解決に向けた実務も支えてくれます。
不登校問題は複雑な問題であり、一朝一夕で解決できるものではありません。しかし、解決が不可能な問題でもありません。多くの人々のサポートを得れば解決可能です。
諦めずに前に進んでいきましょう。
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