高校受験も佳境に入ってきましたね。
今回は、応用力が身に付く勉強法についてお話しします。
『脳が認める勉強法』という本に詳しいので、興味がある方はぜひ読んでください。
家庭学習をするときの参考にしていただけたら、幸いです。
【1】反復学習では、応用力は身につかない
応用力は、反復学習では身に付きません。
同じ漢字を10回ずつ書いても、テストで解答できるわけではありません。
公式を10回ずつ書き写しても、テストでその公式を思い出せるわけでもありません。
思い出す練習をしていないからです。
【2】テストで与えられるのは設問だけ
テストで解答者に与えられるのは、設問だけです。
その設問から、解答、または解答を導き出す手法を思い出す必要があります。「自主ガクシュウをする」というような設問が与えられて、そこから「学習」という漢字を思い出す必要があります。もしくは「△ABOの面積を求めなさい」という設問が与えられて、三角形の面積の公式を思い出す必要があります。
設問から思い出すべきことを思い出す練習をしなければ、テストでは役に立たないということです。
【3】思い出すために、忘れる時間を取る
思い出す練習をする前提として、忘れている必要があります。
少なくとも意識に上っていない状態にする必要があります。
そのためには、忘れるための時間を取ることが重要です。
エビングハウスの忘却曲線によれば、無意味記憶の場合は1日で7割近く忘れるとされています。
ですから、1日ほど時間を置けば十分だということです。
1日ほど置いて、テストと同じ形式で取り組んでみましょう。
それで解答できるのであれば、しっかりと覚えて言える可能性は高いです。
【4】ランダム性を取り入れる
家庭学習で問題を解くときも、テストに近い形式で解くようにしましょう。
つまり、ランダム性を取り入れるということです。
国語なら漢字、文法、読解などをランダムに解いていくようにしましょう。
英語でも単語、文法、読解、リスニングの問題をランダムに解くようにしてみてください。
数学、理科、社会も同じです。
ランダム性を取り入れて、本番に近づけた練習をすることで、本番で役立つ力が身に付くのです。
そして、その本番で役立つ力のことを一般的に「応用力」と言います。
【5】応用力は実践練習の中で身に付く
応用力は実践の中でしか、身に付きません。
実践の中には、必ずランダム性があります。完璧には予測できない部分、不確実性があります。
その不確実性の中に飛び込むことでこそ、応用力は身に付きます。
応用力を身に付けたいなら、予想をすることが不可能な状態に自分を追い込んでください。
問題集の総合問題に取り組んだり、問題を1つ飛ばしで解いて言ったり、問題を後ろからと言って行ったり、目についた問題から解いたり、いろいろとランダム性を取り入れてください。
そうやって問題を解いていくことで、応用力が身に付くんです。
不確実性、ランダム性を大事にして、勉強に取り組んでくださいね。
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