福井県敦賀市のフリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
今回は、子供の「才能」の伸ばし方について、お話しします。
私は18歳から家庭教師を始め、塾講師などもしながら20年以上に渡って教育に携わってきました。
カウンセリング、コーチング、ティーチングをそれぞれ学んできた中で感じた、才能の伸ばし方について今回はご紹介します。
【1】子供の「才能」の伸ばし方
子供の才能を伸ばすもっとも確実な方法は、子供自身が「自分には才能がある」と思えるようにすることです。
「○○について才能がある」と思えば、その才能は自然と伸びていきます。
自己効力感は、パフォーマンスの予測因子になることが、心理学的にも実証されています。
自己効力感とはゴール達成能力に対する自己評価ですから、才能に対する確信度のことです。
「自分には才能がある」と確信できるほどなら、パフォーマンスも高くなるということです。
【2】「才能がある」と思えるようにする
「自分には才能がある」と子供が思えば、パフォーマンスも上がります。
そのためには「才能がある」と思わせるような働きかけが必要です。
そのために大切となるのが、「短期間で平均以上の結果を出させること」です。
短期間で平均以上の結果を出すと、他者が天才だと評価してくれるようになるからです。
子供の自己評価は、他者評価によって作られます。
ですから、他者からの評価を高める必要があるんです。
【3】他者は時間の短さで才能を評価する。
「才能」の有無を決めるものは2つあります。
1つは「結果を出すまでの時間の短さ」です。
もう1つは「前人未到のことを成し遂げる可能性があること」です。
しかし、2つ目は1つ目から自動的に導かれます。短時間で結果を出せば、将来的に前人未到のことを成し遂げるのではないかという期待が生まれるからです。
つまりは「成長の加速度」が高ければ高いほど、才能が高いと評価されます。
【4】短時間で結果を出せば天才と言われる
平均よりも短時間で結果を出せば才能があると言われます。
プロ棋士の藤井颯太7段がなぜ「天才」と言われるかと言えば、中学生でプロになったからです。
ミルトン・エリクソンがなぜ天才療法家と言われたかと言えば、短期間で精神新患を治療したからです。
ここで重要視されるのは、結果を出すまでの時間の短さです。
プロ棋士は160人ほどいるとのことですが、全員が全員天才と呼ばれるわけではありません。プロ棋士に最年少でなった人、タイトルを最年少で獲得した人など、平均値を外れた短期間で結果を出したときに「天才」と評します。
【5】短期間で結果を出せるように働きかける
子供に「自分には才能がある」と思ってほしいなら、短期間で結果を出せるように働きかけをしましょう。できるだけ低年齢で、できるだけ短時間で、結果が出るように働きかけるんです。
小学生で中学生の問題が解けるだけで、中学生で高校生の問題が解けるだけで、天才だと言われます。
結局のところ、子供に「自分には才能がある」と思ってほしいなら、できるだけ早く進むことが一番簡単だということです。学業で自信を持ってもらいたいなら、どんどん予習を勧めていけばいい。
学校の授業よりも、何年も先に自宅で進むようなことをすれば、それだけで周囲は天才扱いし始めます。また、それにより子供は「自分には才能がある」と思えるようになります。
【6】子供が熱中していることをサポートする
子供の才能は、結局のところ、他者評価によるものが大きくなります。
そのためには「成長の加速度」を、他者に認めさせればいい。
だからこそ、何事も早めに取り組めばいいということになります。
しかし、強制しても子供はしません。
ですから、強制しなくてもすることをサポートしてあげてください。成長加速度が最も高くなるところを、邪魔せずにいてあげてください。
【7】成長加速度が高いところはサポートする
結局のところ、才能とは成長加速度のことです。
熱中し、没頭しているとき、もっとも成長加速度が高くなります。
ですから、それを邪魔せずに、サポートさえすればいいんです。
「そんなことは将来の役に立たない」と思っても口には出さずに、サポートしてあげてください。できるかぎりでよいので、環境を整えてあげてください。
それは保護者としては求めている才能ではないかもしれません。しかし、それは間違いなくその子供の才能がある部分です。
磨いた才能が他に役立つ可能性は十分にあります。
ですから、子供の才能を伸ばしたいなら、子供が熱中していること、没頭していることを邪魔せず、サポートしてあげてください。
当たり前のようですが、これが20年以上の教育経験から言える確実な方法です。
0コメント