フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。
今日は、「将来の夢は、1つでなくてもいい」という話をします。
【1】スペシャリストになれないコンプレックス
私は行政書士であり、塾講師・家庭教師であり、コーチングというものを行うコーチであり、フリースクールの代表です。色々なことをしています。
いじめ問題にも取り組んでいますし、パワハラ問題にも取り組んでいます。
最近は政治にも関わるようになりました。
「多才ですね」と言われることもあります。
ただ、私の中にはコンプレックスがありました。
スペシャリストではないからです。決して何かに秀でているわけではありません。何か1つに没頭し続けているわけでもありません。
行政書士を専業でしている人、塾講師を専業でしている人、家庭教師を専業でしている人、コーチングを専業でしている人、フリースクールを専業でしている人、それぞれの人に対する劣等感というものがありました。
【2】マルチ・ポテンシャライト
TEDというプレゼンテーション番組があります。
「広げる価値があるアイデア」をプレゼンテーションする催しです。
この中で「天職が見つからないのはどうしてでしょう?」というものがあります。
日本語字幕付きで、誰でも無料で観ることができます。
私はこれを見ることで、救われました。
「私は、マルチ・ポテンシャライトだったんだ」と思えたからです。
マルチポテンシャライトは、造語ですが、マルチ(たくさんの)、ポテンシャル(潜在能力)をもった人(ライト)と言う意味です。
この人の書いた本を先に読んだのですが、「私のことだ!」と思いました。
マルチ・ポテンシャライトの特徴がいくつか書かれているのですが、すべて自分に当てはまったからです。
【3】組み合わせがユニークであればいい
上の動画は、何か1つに秀でていなくても、ユニークで必要となれる存在になれることを力強く語ってくれています。
中高生ともなれば、アイデンティティの問題にぶつかりますね。自分は何者なのかと考えて、何者でもないと思ってしまう時期です。自分には特徴がないと思ってしまう時期です。
私も、自分自身をそのように思っていました。何か1つに秀でていなければいけないという想いが強すぎたのだと思います。
ただ、今は、行政書士であり、塾講師・家庭教師であり、プロフェッショナルコーチであり、フリースクールの代表であるというこの組み合わせが、ユニークだと思えています。
子どもに勉強を教えながら、いじめ問題に法的にも取り組める人はほとんどいません。学校の先生は子どもと触れ合っていますが、法律を知りません。弁護士や探偵はいじめ問題には取り組めますが、弁護士は勉強を教えません。ですから子ども達の考えには触れていません。探偵は証拠を集められますが、法律は知りません。
私はさまざまなことをまんべんなくできるからこそ、ユニークなのです。
【4】将来の夢は1つでなくていい
スペシャリストになれないことを、コンプレックスに思う必要はありません。
そもそも将来の夢は1つでなくてもいいのです。
昔は「末は博士か大臣か」という言葉を聞きました。優れた子供の将来を期待した言葉です。
ただ、博士で大臣になれるのなら、それが一番でしょう。たとえば、教育学博士で文部科学大臣になってくれたら、国民にとってよいことのはずです。
カジサックは芸人でYoutuberです。
何か1つに秀でるのは、難しいことです。何か1つで有名になるのも、難しいでしょう。
しかし、さまざまなことの組み合わせによって、社会に欠かせない存在になることは可能です。私はそういう人間になろうと、最近になって決めました。さまざまな分野の知識・技術を横断できる私だからこそできることをして、社会に貢献しようと思っています。
もしあなたが何か1つに秀でていない自分を責めていたりするなら、どうか上の動画を見てください。そして、周囲にいるマルチ・ポテンシャライトを探してみてください。
何か1つに秀でることはすばらしいことです。ただ、さまざまなことに少しずつ秀でていることもまた、すばらしいことです。
自分にコンプレックスを持っている人が少しでも楽になればよいなと思って書きました。
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