子どもの自己肯定感を高めるより先にするべきこと

フリースクール『ワクノソト☆』の三國雅洋です。

今回は「子どもの自己肯定感を高める方法」について、「まず自己肯定感を下げる働きかけを止めることが大切」という話をします。


【1】自己肯定感を下げる言動をストップする

子どもの自己肯定感を高める働きかけよりも、大切なことがあります。

それは「自己肯定感を下げる働きかけを止めること」です。

ネガティブな体験は、ポジティブな体験の3~7倍の影響力があると言われます。

3つの嬉しい出来事があっても、1つの嫌な出来事があると相殺されてしまうのですね。

自己肯定感を高める働きかけをするときにも、このネガティブな出来事の影響力を意識にとどめておく必要があります。

自己肯定感を下げる働きかけ1つが、自己肯定感を高める働きかけ3つ分以上の影響力を持つ可能性があるということです。

ですから、自己肯定感を高める働きかけをする前に、自己肯定感を下げる言動を止める必要があります

【2】人格否定は、行動の改善につながらない

自己肯定感を下げる言動にはさまざまなものがあります。

その中でも、最も無意味なものが人格否定・能力否定です。たとえば、「あなたは本当に性格が悪い」「あなたは頭が悪い」というような言動ですね。ここまで言うことはなくても「もっと人に優しくしなさい」、「あなたは天才ではないのだから、努力しなさい」というような言葉でも同じです。

このような人格否定・能力否定は、行動の改善につながらないと言われています。相手の自己肯定感を下げて、かつ行動の改善にもつながらないという、まったく無意味な言葉ということですね。

子どもの自己肯定感を高めたいのであれば、人格否定・能力否定は絶対にしてはいけません。

【3】褒めることを増やすより、けなすことを減らすことが大切

自己肯定感を高める働きかけをしようとするとき、私たちは褒めることを増やそうとしがちです。

ですが、先にするべきことは「けなすことを減らすこと」なんです。どれだけ子どもを褒めても、けなしている限り、自己肯定感は高まらないでしょう。

これは自分に対しても同じです。自分の自己肯定感を高めたいなら、まず自分をけなす言動を減らすことから始めましょう。自分をけなす言動を、自分に対してすることを止めるようにするんです。

子どもの自己肯定感を高めたいのなら、まず自己肯定感を下げる働きかけを減らすことから始めましょう。それができるようになると、自己肯定感を高める働きかけが役立つようになりますよ。

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