ワクノソトの三國雅洋です。
自分の人格に対するネガティブな感情を「恥」と言います。簡単に言えば「自分が悪い」という感覚が「恥」です。
この「恥」は、何も行動の改善に繋がらないことが心理学で実証されています。「自分が悪い」と思っても、「自分はダメな人間だ」と思っても、行動は変わらないのです。
では、行動を改善するにはどうすればよいかと言えば、行動に焦点を当てることです。これも先程の心理学実験の中で、同時に示されています。「自分のあの行動はよくなかった」と、行動に焦点を当てるのはよいのです。
よく叱るときは人格ではなく、行動を叱りなさいと言われます。それは心理学的にも実証されているということです。
しかし、大切なのは指摘された側がどう思うかです。子供に、「それはよくないよ」と言ったら、子どもはそれを人格否定と取る可能性があります。
そこで大切となるのが、「あなたらしくない」と言う伝え方です。「○○ちゃん、約束を守らないのは、あなたらしくないよ。」と言う風に伝えます。
「あなたらしくない」は、「よくない行動をしたけれど、それはあなたの人格の一部ではない」と明確に伝えることができる便利な言葉です。
ワクノソトでは、叱るとしても人格否定はしません。むしろ、「君らしくない」と伝えて自己評価を高く取り戻すように働きかけます。
学校教育から外れることに強い抵抗感がある子は多く、そのため、学校教育の外にいることに自己評価も下がってしまっている子どもも多いはずです。
そしてそれは「気にしなくていい」という言葉だけで拭いきれるものではありません。上手くいかないときに、その失敗を「あなたらしくない」と言われ続けてこそ、拭えるのです。
自己評価を高める働きかけを、日々の中で、理論的に、かつ自然と行えるのがワクノソトです。単なる経験論ではありませんので、ご安心いただけたらとおもいます。
また、ご家庭で叱るときも、この「あなたらしくない」をぜひ使っていただけたら嬉しいです。
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