オルタナティブ・スクール ワクノソトの三國雅洋です。
今回は、学校教育だけでは足りない時代でもあるという話をします。
「フリン効果」と呼ばれるものをご存知でしょうか。
http://www.nikkei-science.com/201212_096.html
《知能指数(IQ)のスコアが過去100年にわたって着実に上昇を続けている。「フリン効果」として知られる現象だ。この上昇は図形合わせなど“文化の違いによらない”と考えられるテストの結果から生じている。》
過去100年に渡って知能指数が上がり続けていると学術的に言われているのです。
しかし、塾に通う子どもの割合に大きな変化はありません。
子どもはどんどん賢くなっているのに、塾に通う割合はあまり変わらない。
また、私は家庭教師を19歳から20年近く行ってきましたが、生徒のつまずくポイントは毎年変わりません。子どもがつまずくポイントは決まっていて、まったく変わらないのです。
つまり、学校教育に頼ることができない時代になっているということです。
生徒のIQは高くなり続けているのにつまずくポイントは変わらず、塾が補い続けている生徒割合も変わらない。つまり、学校の本分である教科指導さえもできていないということです。
本分である教科指導も満足にできていない学校を、頼ってはいけない。悲しいことですが、事実として捉えておくべきだと思います。
ですから、学校教育の枠の外に出ても、それは全く恥ずかしいことではありません。
自分の子供を健全に育てるためには、むしろそれが必要となっている時代なのです。フリースクールであれ、塾であれ、家庭教師であれ、通信教育であれ、何かしらの学校外の教育が必要となっている時代となっています。
それなら、あなたが本当によいと思う教育方針に従った学校に通わせたいと思いませんか?子どもを管理するのではなく、放置するのでもない。積極的に働きかけるけれども、強制はしない。学校の勉強は大切にするけれども、学校外の勉強もどんどん応援する。子どもの自己肯定感、自己効力感を高めるための働きかけをする・・・
そんな学校に行ってほしいと思いませんか?
私たちが作っているのは、そんな学校です。
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