子供が授業についていけないと、どうしても保護者は焦ります。
どんどん遅れが積み重なっていき、一方で受験は近づいてくる。しかし、本人に焦りは見えない。保護者として焦ってしまうのは、仕方ないことです。
そうしたときに保護者がしてしまうのが「勉強しなさい」と言うことです。ですが、そんな言葉だけで勉強するはずがないですね。しかし、「言わないよりはよい」と思ってしまうので、言ってしまい、子供のやる気を奪ってしまいます。
子供としても、勉強はできたほうが嬉しいのです。ただ、”無理だ”と思っているから勉強しないのです。無気力を学習してしまった、学習性無気力の状態です。
この状態から抜け出すのに一番簡単な方法が、教科書を最初から順番に進めていくことです。新しい教材を買ってくる必要はないですよ。
子供も保護者も勘違いしていますが、教科書1年分1教科の復習は、4時間もあれば終わります。具体的に言えば中学校1年生の数学なら2時間で終わります。英語1年なら英文読解、基本例文の練習を含めて90分で復習ができます。授業に追いつくこと自体は、難しいことではないのです。「10日間完成!」という名前の教材が多いですが、そもそも教科書の復習に10日間もいらないです。
1年間の遅れを取り戻すのに、1年も必要はありません。1年間の遅れであっても、本気で取り組めば1ヶ月あれば全科目取り戻すことは可能です。そもそも学校は一斉授業で、”誰でも理解できるように授業をする”という前提でいますので、ものすごく授業スピードは遅いのです。
塾や家庭教師に言っていけるけれど授業に追いつけていないとしたら、その理由は単純です。教科書の復習をしていないからです。小学生でも中学生でも1年生から遡って教科書を復習していけば、1週間に1回1時間の授業であっても、3ヶ月程度で今の授業に追いつくことはできるようになります。これが分かっていない塾や家庭教師は、要注意ですね。
塾も家庭教師も独自教材を使いたがりますが、教科書以上に考え込まれた教材なんてあるはずがないのです。教科書以上のベストセラーはなく、それゆえに厳しい評価にさらされている教材もありません。独自教材は、塾や家庭教師の付加価値を分かりやすく示すための飾りであって、本来は不要ですよ。言い換えると、授業の遅れを取り戻すために教材を買う必要は全くありません。教科書を前から理解していくのが、遅れを取り戻す最短距離です。
勉強の遅れを取り戻したいなら、教科書を中心に復習をしていきましょう。もちろん教科書は解説がほどんどなかったり、答えがなかったりする場合があるので、教科書ガイドはあったほうがよいです。もしくは、塾や家庭教師に依頼してもよいとは思います。
勉強の遅れを取り戻すのはそれほど難しいことではありません。ですから、現時点では授業についていけていなくてもそれほど心配しなくてよいですし、学校に行っていなくても心配しなくていいです。
授業についていくぐらいなら、簡単です。焦る必要もないし、諦める必要もありません。短期間で遅れを取り戻す方法はありますから、とりあえず落ち着いて着実に教科書に取り組んでもらえたらと思います。
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