不登校は、頭がよい証拠。

『ワクノソト』の三國雅洋です。

子供が「学校に行きたくない」と言えば、多くの保護者は不安に思うはずです。何かあったのではないかと不安に思うのが当然です。

しかし、「行きたくない」と思うのが本来は自然なことだと、私は思っています。たとえば、あなたはもう一度学校に行きたいでしょうか?私は先生方は好きでしたが、それでもまたあの生活に戻るのは絶対に嫌です。だって、ほぼ全てが命令に従う時間ではないですか。少なくとも私は一日中、決められた時間割にそって動く日々には、戻りたくありません。

学校は、基本的には不自由な場所です。そして、多くの理不尽がある場所です。その上、ほとんど生徒は勉強が嫌いだと言っているのです。そうであれば「学校にいきたくない」というのが、自然なものでしょう。

しかし、多くの生徒は「学校に行きたくない」とは思いません。そもそも、そのような考えが浮かばないのです。学校には行くものだと信じて疑っていないので、行かないという選択肢がありません。

そのような状況の中で、「行きたくない」と思えるのは、自分の頭で考えられている証拠です。頭がよいからこそ、学校の不自由さ、理不尽さに気づいてしまっています。

そして、その上でリスクをとって、自分の意思を表明できています。

つまり、自分の頭で考えて、自分が出した結論に従って行動ができているわけです。

この先、どのような社会になるのかは想像ができません。

そのような社会に備えるには、不確実性に適切に対処する力こそが、「生きる力」です。

そして、この不確実に対処する力とは、許容損失の範囲内で、試行錯誤を繰り返すことで身につくものです。誰かの言葉に従うだけでは身につかない力です。

「学校に行きたくない」と思い、それを言葉にして、実行に移しているなら、それはそういう力が芽生えているのです。ですから、それを摘んでしまうのは、教育の目的から反するでしょう。

自分で考えることができるからこそ、学校に行かないという選択肢を選ぶことができるのです。もちろん、それによる不利益はさまざまあります。それには対処するべきですが、「学校に行きなさい!」と怒るようなことではありません。

私たちがやるべきことは、この芽生えている力を伸ばし、さらにそれによる不利益にも対応できるようにすることのはずです。自分で考えることができる子供を育てたあなたなら、きっとこれもできるはずです。

子供が本当に必要とする「生きる力」を、育ててあげましょう。学校教育の枠から収まりきらない私たちなら、きっとできます。

カラフル ~ふ登校カフェ~(親の会) &ワクノソト☆ 福井県敦賀市

福井県敦賀市で活動する不登校の親の会(誰でも参加できるお話会など開催)&学校教育の枠(ワク)の外に出てみよう!福井県敦賀市にあるフリースクール『ワクノソト☆』のホームページです。ワクノソトは休校中です。

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