フリースクール『ワクノソト』の三國雅洋です。
今回は、高校入試でよく出る「速さ・距離・時間」の問題を解く技術を2つご紹介します。
問題は、次のYOUTUBE動画から引用します。
「家庭教師ガンバ」チャンネルの動画です。
A地点から250mはなれたB地点へ行くのに、途中のC地点までは毎分80m、C地点からB地点までは毎分60mの速さで歩いて35分かかった。A地点からC地点まで、C地点からB地点までの距離をそれぞれもとめてみましょう。
【1】連立方程式の解き方の基本
連立方程式の解き方の基本は、次のとおりです。
(1)求めるものをx、yと置く。
(2)表を作るか、ミック図(造語)を使う
順番にやっていきましょう。
(1)求めるものをx、yと置く
長々しい文章は読み飛ばして、まずは求めるものを確認しましょう。
A地点からC地点まで、C地点からB地点までの距離をそれぞれもとめてみましょう。
結局、求めるものは「A地点からC地点までの距離」と、「C地点からB地点までの距離」ですね。
ですから、これをx、yと置きます。
A地点からC地点までの距離をx、C地点からB地点までの距離をyと置く。
(2)表を作るか、ミック図(造語)を使う
まずは、次のような表を作ります。
A地点~C地点|B地点~C地点|合計
距離
速さ
時間
この表に、問題文から速さ、時間、距離を抜き出して、書きいれていきます。
「毎分」、「時速」、「秒速」などの言葉が頭についた言葉は、「速さ」です。
そのような言葉ついていない「m」、「km」は「距離」です。
最後に「〇分」、「〇秒」、「〇時間」は「時間」です。
こうやって、単位ごとに数字を抜き出しましょう。
そうやって抜き出すと、次のような表ができます。
A地点~C地点|B地点~C地点|合計
距離 x y 250
速さ 80 60
時間 x÷80 y÷60 35
あとは、この表を見ながら、方程式を2つ考えます。
うんうんと悩むのは、ここまでの作業をしてからです。
こういう作業をする前に悩まないでくださいね。
まずは、作業を行いましょう。
この問題の場合、悩むまでもないと思います。「合計」欄に合計が出ているもの「距離」と「時間」で式を作ればよいからです。
x + Y =250
x/80 +y/60 = 35
あとはこの2つの方程式を連立方程式として、解くだけです。
この表で十分解けるのですが、もう1つ方法があります。
それは私が開発したミック図です。
していることは、簡単です。いわゆる「き・は・じ」を、それぞれ書いているだけです。
A地点からB地点までの距離が250mなので、「き」の位置に250と書いています。
A地点からC地点まで、C地点からB地点までがそれぞれ、x、yなので、「き」の位置に書いています。
A地点からC地点、C地点からB地点までの速さがそれぞれ、毎分80m、毎分60mですから、「は」の位置に書いています。
こうすることで、スッキリと図に書き込めるんです。
ものすごく簡潔に書き込めるので、とてもお勧めです。
これは、電流・電圧・抵抗にも使えます。
表を書くほうが分かりやすいですが、図を書くことのほうが慣れている生徒が多いです。
図を書いたのだったら、ミック図を書いて数字を整理するほうが簡単ですから、ぜひやってみてください。
【3】書いてから悩もう
連立方程式の問題は、(1)求めるもとをx、yと置く、(2)表かミック図を書く、をしてから悩むようにしてください。
手を動かしてから、悩みましょう。手を動かさずに悩むのは、脳科学的にもナンセンスです。
連立方程式に限らず、悩む前にできることを全部する習慣を付けておくとよいですよ。
0コメント